「武蔵野市議会全員協議会でのきくち議員の発言に関する声明」
去る 10月30日に行われた市議会全員協議会における、きくち太郎議員の発言は、
一般的な企業、組織等においては許されないものであり、議会への市民の信頼を損ね、
とりわけ多くの女性の心情を傷つけたことを、同じ議会人として深く憂慮しています。
国の男女共同参画施策の基本でもある「リプロダクィブヘルス/ライツ=性と生殖
に関する権利」を踏まえ、下記の問題点を指摘し、本人の反省と今後の発言への配慮、
誠意ある対応を求めます。
また、武蔵野市議会として、あらためて人権に関する認識を深める研修、研鑽を積
み、市民の負託に恥じない議会活動を行うことを表明します。
2015年11月17日
武蔵野市議会議員 深田貴美子 山本あつし しばみのる 内山さとこ
笹岡ゆうこ 藪原太郎 蔵野恵美子 橋本しげき
本間まさよ 山本ひとみ 斎藤シンイチ 西園寺みきこ
川名ゆうじ (議席番号順)
(問題点)
1、(きくち議員)「・・・3人4人、お子さんをつくっていただかなければ、1人、ゼロという家庭
もいっぱいあるわけでございまして」
※ 子どもを、いつごろ、何人、産む、産まない、の選択は、一人ひとりの女性、それぞれのカッ
プルの健康、生き方、考え方による自己決定権の問題であることは、リプロダクティブヘルス/ラ
イツの基本です。 さらには、子どもを望んでも授からないカップルの苦しみ、心情を顧みない不
用意極まりない発言である上にLGBTの方々への人権侵害を助長しかねません。
2、(きくち議員)「必ずどんどん縮小していってしまうということを考えると、いかに日本、そし
て自治体が子育て支援をしっかりしていくか、これがもう、まちの国の将来にかかってくるだろ
う・・・」
※ 戦中の「産めよ増やせよ」という、国家のために、出産、子育てを奨励するかのような誤解を
与えます。9月末に現政権の官房長官が、女性の出産を国家への貢献に短絡的結び付ける発言
をし、2007年の柳沢厚生大臣の「産む機械発言」と同根ではないかと指摘されたばかりです。
なお、武蔵野市議会は、昨年9月「地方議会における人権侵害及び差別発言を許さないこと
に関する決議」を可決し、さらに今年2月9日の全員協議会での発言が人権への配慮を欠けたも
のであるとして、同月24日本会議で、「きくち議員に猛省を求める決議」を全会一致で可決して
います。
この声明を、13名の議員を代表して、本間他3名の女性市議が提出しましたが、きくち市議は
受取りを拒否し、最後には声明文を読まず折りたたみゴミ箱に捨てました。